カタン神のカタンが強くなるHP


last update 03/12/10

初心者向けのページだけど最低限のルールは覚えてからおいで。
このページに書いてあることを理解すればカタンが強くなる。
理解できるまで考えながら何度も読みかえすといいよ。リンクフリー。

管理人 カタン神


■とりあえず最低限の常識■

■サイコロの出目の確率

サイコロ 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率 1/36 2/36 3/36 4/36 5/36 6/36 5/36 4/36 3/36 2/36 1/36
2.8% 5.6% 8.3% 11.1% 13.9% 16.7% 13.9% 11.1% 8.3% 5.6% 2.8%

■チャンスカード25枚の内訳

騎士 14枚
得点 5枚
独占 2枚
街道 2枚
収穫 2枚


■強くなるために重要なこと■

■相手が何をしたいのかを考えて行動する。(超重要)

自分のことよりまず相手のことを考えよう。なにをしようとしてるのか?
どの資源が欲しいのか?どの資源が余っているのか?

■10点とるためのビジョンを明確にする。(超重要)

目的は4人の中で一番最初に10点を取ることだというのを忘れずに。
目先の1点を積み重ねるのも大事だが、10点のビジョンを持つことの方がもっと大事。
同じ7点でも「10点に遠い7点」と「10点に近い7点」があるということを理解する。
(5点の人と8点の人がいて5点の人の方が10点に近い状況というのもありうる。)

■数ターン内のサイコロの出目をできるだけ覚える。(超重要)

出目を覚えておけば、どの資源が出回っていて、どの資源が出てないのかがわかる。
無駄な交渉をしなくてすむ。誰が何を持っているかも大体わかる。
(単純に目を暗記するというよりは、どの数字が出るとどの資源が入るかを、ひととおり覚えておけばいい。)


■初期配置前に考えること■

■1.全ての資源の数字と場所をチェック。(超重要)

どの資源が多くて、どの資源が少ないのか?
(土と鉄は3ヵ所しかないので貴重になりやすい。)
(貴重な資源が取れる土地を持つほど有利。)
2ヵ所ずつある数字の資源はどうなっているか?
(同じ資源で数字が重なっていると、出る確率が減るので貴重になりやすい。)
(同じ数字で麦と鉄、木と土が取れる場合は使いやすい組み合わせなので魅力。)

■2.専門港の場所を確認する。

(多く取れる資源の専門港は役に立ちやすいので価値が高い。)
(逆に少ない資源の専門港は役に立ちにくい。少ない資源は交渉材料に使いやすいので。)

■3.家を建てるポイントの候補を考えられるだけ考える。

生産力、資源の価値、道を伸ばした方向への開拓の可能性などを考慮してポイントを選ぶ。


■初期配置後に考えること■

■各プレイヤーの産出資源と資源の取れる数字を確認。(超重要)

誰がどの資源を多く取れるのか?
各プレイヤーの取れない資源(欲しがるであろう資源)は何か?

■各プレイヤーのスタート時の手札を確認。


■ゲーム序盤に考えること■

■開拓1軒目の家をどこに建てるか。(家を1軒も建てずに勝つことはほとんど無い。)

候補が2ヵ所以上ある場合、相手と競合しそうなポイントから先に建てる。


■ゲーム中盤〜終盤に考えること■

■道賞・騎士賞を取る可能性が高いのは誰か。

道賞・騎士賞の可能性も含めた得点で相手を評価することが大事。
終盤になると、賞が確定してしまう状況もあるので気をつける。
(4人が騎士3枚をオープンしていて、誰かが4枚目をオープンした時点で騎士賞確定など。)

■相手の裏にしているカードは何枚か。その中身何か。

裏にされているカードは、騎士、得点、独占、資源、街道、すべての可能性を考える。
終盤になると、その時の状況や残り枚数によって、確定できる裏カードも多くなってくる。

■チャンスカードの山札には何が残っているか。

オープンされているカードの種類と枚数を見て、山札に何が残っているか考える。


■その他わかっておくべきこと■

■盗賊移動はどこに置けば有利になるのかを考える。

相手の立場に立ってみて、どこを止められるのが一番イヤか。
すでに出回っている資源を止めても効果は薄い。数字だけで判断せず総合的に。
(例)相手は道を引きたいのに木しか持っていない。そこで土を止めて、開拓を遅らせる。
(例)ここを止めれば麦が取れるのは自分だけになるから有利。
(例)ここを止めれば自分が取れない鉄をみんなも取れなくなるから有利。

■交渉をうまく使って有利に展開しよう。4:1貿易は最終手段と考える。(超重要)

交渉を使わずに勝つのは難しい。積極的に交渉するように心がけよう。(特に序盤)
交渉とは、成立させた両者が得をするシステムであるということを頭に入れる。
(つまり、自分以外のプレイヤー同士の交渉が成立することは自分が不利になるということ。)
交渉を受ける場合、相手がその交渉で何をしたいのか、自分は何ができるのかを考える。
(その交渉によって相手の方が大きく得をするようなら断るべき。)
(自分がその交渉によって相手と同じくらいかそれ以上の得をする場合は受けるべき。)
自分の手番で交渉を持ちかけた側のほうが、資源をすぐに使えるぶん有利である。
交渉は自分の手札の状況以外に、その資源が産出される期待値も考慮しておこなう。
(持っていなくても、自分の土地に出やすい資源であれば、無理に交渉をしなくてもよい。)

■生産力をあげることが大事。

■道賞を序盤に取るのは損。


■カタン神のカタンコラム■


■トップ狙いトップ狙いというけれど…■


「盗賊はトップを狙うのが常識。ビリを狙うのはマナー違反。」
といったようなことをよく耳にする。もっともな意見のようだが、私は賛成できない。
たしかにカタンというゲームは、生産力が上がれば上がるほど有利になるので、
リードしたプレイヤーを放っておくと独走されてしまう。
他の3人でそれを抑えなければならないのはもちろんのことだ。
だが、このゲームにおいては「トップ」や「ビリ」という順位の概念自体があいまいで、
ゲーム中つねに変動しているのだ。誰が「トップ」かは人それぞれであり、それを正確に
見極められるプレイヤーが強いプレイヤーなのである。あえて「トップ」を定めるならば、
それは「4人の中で一番最初に10点に到達する可能性が高いプレイヤー」ということになる。
簡単に「トップ」といっても、その判断要素はとても多く、正確な「トップ狙い」は難しいものなのだ。

そして、一番やっかいなのが、この言葉を利用して初心者を巧みに誘導するプレイヤー。
「トップを止めなきゃ…」とか「私はビリだから…」などと軽はずみに順位に関する発言をする
プレイヤーには要注意。いつでも自分の目で総合的な状況判断ができるように心がけよう。
その時点の点数だけで順位を判断するなんてもってのほかだ。

もしも勝ち目の薄いプレイヤーから資源を奪って悪い印象を与えれば、自分がその後、
不利な展開になるのは明らかだ。そこまでする意味のある重要な一手なのかもしれない。
もちろん何も考えていないデタラメな一手ということも多い。
極論を言えば、自分が一番最初に10点取るつもりなら、どんなプレイをしたってかまわないのだ。
そして、できることならばゲーム終了後に皆が楽しかったと思えるようなゲームをしたい。



■盗賊移動に関する文句は口にしないのが神■


カタンにおける揉め事のほとんどが、盗賊を置くポイントと盗賊での略奪によるもの。
いくら見当違いな盗賊移動であったとしても、そこは我慢するべき。
盗賊に関する文句は先に口にした方が負けと思った方がいいだろう。
誰だって盗賊を自分の土地に置かれて資源を盗られれば、いい思いはしない。
たしかに見当違いの場所に盗賊を置かれれば、文句を言いたくなる気持ちもわかる。
だが、相手には相手の戦略があってそうしてるのだと信じて、ぐっとこらえよう。

特に戦略もなく置く人もいるだろうが、初心者が戦略をわからないのは仕方のないこと。
そういう時にも文句ではなく、コツを教えてあげるくらいの気持ちで。
ケンカごしに文句を言うよりも、自分の行動で示して味方についてもらった方が、
その後の展開も有利になる。怒ったら負けと肝に銘じること。
特定プレイヤーへの恨みなどは、持っても持たれても不利になる。いつでも冷静な判断力が大事。

気になる点は、ゲームが終わってから話し合うのもいいと思う。それぞれの戦略の違いなど。
ゲーム後に自分のプレイを見直し、他のプレイヤーの意見を聞くのが上達への一番の近道だろう。



■カタンというゲームの大前提■


何度も言うようだが、「4人の中で一番最初に10点を取る」という目的を忘れずに。
カタンは全プレイヤーがその目的を持つことが大前提として成り立っているゲームなので、
もしも1人がそれを無視すれば、誰かを勝たせることも負かすことも簡単にできてしまう。
順位に意味を求めて2位を狙う行為でさえもゲームバランスを崩しかねない。
そういう意味ではカプコン版の「1位=勝者・それ以外=敗者」というシステムは好感が持てる。
一番最初に10点取れなければ負けなのだ。9点でも5点でも負けは負けだ。